1998年に、女性たちを中心に農業支援を開始しました。当時、カブレパランチョク郡パンチカール一帯は化学農薬で汚染され土地が痩せていました。そこで、土壌改良を行い、野菜の栽培方法を見直して、環境にも健康にも良い野菜を生産することで農家の生計向上を目指すことになりました。当初は完全有機農業の実施を検討しましたが、農薬/化学肥料に頼る農業をしていた地域でいきなり有機農業に切り替えることは難しかったため、IPM農法(注)を導入しました。農薬/化学肥料を、身近に生育している植物を発酵させた有機農薬や家畜の糞尿に替え、自然の資源を有効に活用する循環型農業モデルは農家の間に広まっています。

(注)IPM農法(Pest Integrated Management): 当団体が推進するIPM農法は、農薬/化学肥料をできるだけ使用せず、害虫や益虫を見分け、作物の植え合わせを工夫して自然の働きを利用する農業です。

住民が、作物ごとに適切な種まきの時期、畑の土壌の質、害虫・益虫の見分け方、作物の植え合わせ、牛の尿やその土地にある植物など身近な資源を活用した有機肥料作りや有機農薬作りを体系的な研修で学ぶことができます。

 IPM農法で作る野菜は、従来の栽培方法で作る野菜より大きく育ち、収穫量も増えています。IPM農法を学ぶファーマーズフィールドスクールでは、デモンストレーション用の畑を設置して、従来の栽培方法でできる野菜との違いが視覚的にも理解できるようにしています。

村には灌漑設備が整っていないため、慢性的な水不足を解消するための溜池づくりを実践しています。ビニールシートを張って作る溜池は、掘削作業も住民自身の手で行うことができるため、安価で早く完成させることができ、5〜6年は耐用できます。

2009年にカブレパランチョク郡アナイコットに建設しました。いろいろな栽培方法を試せる実験的なデモ農場を併設し、乳牛も飼育して、総合的に農業を学べる場を提供しています。